【イベントレポート】災害時における外国人対応研修会&災害時多言語支援ボランティア研修会
2023年7月23日
災害時に求められる外国人対応を学ぶため、土井佳彦氏(NPO法人多文化共生リソースセンター東海)を講師に迎え、研修会を行いました。午前と午後の2部制で実施し、累計67名の方にご参加いただきました。
午前の「災害時における外国人対応研修会」では、そもそも”外国人”とはどのような人達のことを指すのか、というところから講義が始まり、全国と鹿児島市の様々なデータを見ながら、どのような対応が必要かを学びました。参加者同士で情報共有・意見交換する時間も設け、参加者の方からは「それぞれの地域や部署の状況について意見交換ができ、有意義な時間を過ごすことができた」との声をいただきました。
午後は、「災害時多言語支援ボランティア研修会」を行いました。当財団では、災害時多言語支援ボランティアの登録制度を設けており、毎年研修会を実施しています。今回は、避難所で起こり得るシナリオを想定し、実際に外国人の方を相手に翻訳・通訳の練習を行いました。1回目は英語・中国語・やさしい日本語のグループに分かれ、それぞれの言語を使ってヒアリングの練習。2回目は英語・日本語以外の言語でコミュニケーションをとる練習を行いました。参加者の皆さんは、スマートフォンの通訳アプリを使ったり、ジェスチャーで表現したりと様々な工夫をされていました!最後には外国人協力者からフィードバックをいただき、「絵付きの指さしシートが分かりやすかった」「言語のニュアンスの違いで、本当に伝えたい事を分かってもらえなかった」等の意見が出ました。
”災害はいつ起こるか分からない。それまでに出来ることを何度も何度も訓練しておくことが大事”という土井先生の言葉を忘れず、今後もこのような研修会を続けていきたいと思います。